ダイビングが終わった後、
「今日は楽しかった!帰ったらビールでも飲もう!」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、ダイビング後の飲酒はおすすめできません。
「海から上がった後なら問題ないのでは?」
と思うかもしれませんが、ダイビング後の体はまだ通常の状態に戻っている途中です。
今回は、ダイビング後にお酒を飲まない方がいい理由についてお話しします。
ダイビング後は体内の窒素が抜けている途中
ダイビングでは、呼吸するガスの中に含まれる窒素が体の組織に溶け込みます。
浮上すると、その窒素は少しずつ体外へ排出されていきます。
安全停止を行ったからといって、海から上がった瞬間に窒素がすべてなくなるわけではありません。
ダイビング後もしばらくは、体が窒素を排出している状態です。
そのため、ダイビング後の過ごし方も大切になります。
お酒を飲むと脱水しやすくなる
ダイビング後に特に注意したいのが、脱水です。
ダイビング中は、水の中にいるので汗をかいていることに気付きにくいですが、実際には呼吸によって水分が失われています。
さらに、ダイビング後にアルコールを飲むと、水分補給の面でも好ましくありません。
そのため、ダイビング後はまず水やお茶などでしっかり水分を補給することが大切です。
酔っていると体の変化に気付きにくい
アルコールを飲むと、判断力や注意力が低下します。
もしダイビング後に体調の変化があったとしても、
「お酒のせいかな」
と考えてしまい、異変に気付くのが遅れる可能性があります。
ダイビング後は、自分の体調をしっかり確認できる状態で過ごすことが大切です。
「飲んだら減圧症になる」という単純な話ではない
ここは少し注意したいところです。
「ダイビング後にお酒を飲むと、必ず減圧症になる」
というわけではありません。
また、アルコールが直接「体内の窒素を増やす」という単純な話でもありません。
問題なのは、飲酒による脱水や血流への影響、判断力の低下、体調変化の見落としなどが重なることです。
だからこそ、ダイビング後の飲酒は避けるのが安全です。
ダイビング後は飛行機搭乗までの時間にも注意
ダイビング旅行では、帰りの飛行機の時間にも注意が必要です。
ダイビング後は、体内に取り込まれた窒素が徐々に排出されていきます。
そのため、ダイビング終了から飛行機搭乗までは十分な時間を空ける必要があります。
一般的な目安として、
- 1回のダイビングのみの場合:少なくとも12時間
- 複数回のダイビングを行った場合:少なくとも18時間
は、飛行機への搭乗を避けます。
「午前中にダイビングをして、午後の飛行機で帰る」といったスケジュールは組まず、飛行機の時間から逆算してダイビングの予定を立てることが大切です。
また、ダイビング後に飲酒すると、脱水や体調変化にも気付きにくくなるため、飛行機搭乗までの時間も含めて、できるだけ体を休ませることをおすすめします。
ダイビング後は何をすればいい?
おすすめなのは、とてもシンプルです。
まずは、
水分をしっかり取ること。
そして、
・ゆっくり休む
・体を冷やしすぎない
・激しい運動を避ける
・体調の変化に注意する
といった過ごし方を心掛けましょう。
「せっかくの旅行だから」と予定を詰め込みすぎないことも大切です。
お酒はいつならいい?
「じゃあ、ダイビングした日は一日中お酒を飲めないの?」
という疑問もあると思います。
ダイビング後の飲酒について、すべてのケースで「○時間経てば安全」と言い切れる明確な基準があるわけではありません。
そのため、少なくともダイビング直後の飲酒は避けるのが無難です。
特に複数本潜った日や、疲労・脱水を感じている場合は、飲酒より休養と水分補給を優先しましょう。
安全なダイビングは、海から上がった後も続いている
ダイビングというと、
「潜っている間の安全」
ばかりを考えてしまいがちです。
しかし、本当の意味で安全に楽しむなら、
海から上がった後の過ごし方も大切です。
水分を補給して、
ゆっくり休んで、
自分の体調を確認する。
それもダイバーにとって大切な習慣です。
ダイビングの後に飲みたい気持ちは分かります。
でも、
「今日は海を楽しんだから、最後まで体をいたわろう」
くらいに考えておくといいでしょう。
お酒はいつでも飲めます。
次のダイビングも安全に楽しむために、まずはしっかり水分を取って、ゆっくり休むことをおすすめします。
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