ダイビングが上手な人というと、
・速く泳げる人
・エア消費が少ない人
・深い海へ行ける人
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
もちろんそれも一つの要素ですが、
インストラクターが見ていて感じるのは、
本当に上手いダイバーほど「止まる」のが上手いということです。
今回は、その理由についてお話しします。
止まるのは意外と難しい
陸の上では、
その場で止まることは簡単です。
しかし水中では、
浮力があり、
呼吸でも体が上下します。
少しフィンを動かしただけでも前へ進み、
流れがあれば体も動きます。
だからこそ、
何もせずにその場をキープするのは、意外と難しい技術なのです。
止まれる人は中性浮力が身についている
水中で止まれる人は、
中性浮力が安定しています。
必要以上にフィンを動かさず、
呼吸を使って微調整しながら姿勢を保っています。
常にバタバタ泳いでいる人よりも、
少ない動きで海の中をコントロールできるのです。
魚を驚かせにくい
魚をじっくり観察したい時も、
止まる技術はとても役立ちます。
追いかけるよりも、
静かに止まって待っている方が、
魚の方から近づいてきてくれることがあります。
水中写真を撮る時も同じです。
落ち着いて止まれる人ほど、
シャッターチャンスを逃しにくくなります。
安全にもつながる
止まれるということは、
周りを見る余裕があるということでもあります。
例えば、
・バディの位置を確認する
・残圧を確認する
・進行方向を確認する
一度止まることで、
落ち着いて状況を確認できます。
焦って泳ぎ続けるよりも、
安全なダイビングにつながります。
安全停止も「止まる技術」
ダイビングの最後に行う安全停止も、
まさに止まる技術です。
水深5m付近で3分間、
深度を大きく変えずに待つ。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
この練習を繰り返すことで、
中性浮力も自然と上達していきます。
止まれる人は無駄な動きが少ない
上手なダイバーを見ていると、
必要以上に泳ぐことがありません。
・止まる
・周りを見る
・次の行動を考える
この流れが自然にできています。
そのため、
体力の消耗も少なく、
エアの消費も安定しやすくなります。
「止まる」を意識するとダイビングが変わる
次に潜る機会があれば、
ぜひ意識してみてください。
魚を見つけた時、
残圧を確認する時、
安全停止の時。
少しだけその場で止まってみる。
最初は数秒でも構いません。
その時間が増えていくほど、
ダイビングに余裕が生まれてきます。
ダイビングでは、
速く泳げることよりも、
必要な時に止まれることの方が大切です。
止まれるようになると、
中性浮力が安定し、
魚をゆっくり観察でき、
安全確認にも余裕が生まれます。
そして何より、
海の景色をじっくり楽しめるようになります。
ぜひ次のダイビングでは、
「泳ぐこと」だけでなく、
**「止まること」**も意識してみてください。
きっと今までとは違う海の楽しさが見えてくるはずです。
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