ダイビングを始めたばかりの方から、
「なかなか沈まない」
「潜降に時間がかかってしまう」
「みんなは先に下へ行っているのに、自分だけ沈めない」
という相談を受けることがあります。
潜降が苦手だと、それだけで焦ってしまいますよね。
でも、潜降がうまくいかないからといって、ダイビングが下手というわけではありません。
実は、ちょっとした準備や意識を見直すだけで、潜降しやすくなることがあります。
今回は、潜降が苦手な人が見直したい3つのポイントをご紹介します。
① BCDの空気をしっかり抜けているか
まず確認したいのが、
BCDの空気をしっかり抜けているかです。
BCDに空気が残っていると、その分だけ浮力が大きくなります。
「空気を抜いているつもりなのに沈まない」
という場合は、実際にはBCDの中に空気が残っていることがあります。
ここで大切なのが、
空気を抜くための姿勢です。
BCDの中に入っている空気は上へ移動します。
そのため、潜降するときは、
上半身を少し水面方向へ向け、下半身を水底方向へ向けるような姿勢
を意識してみましょう。
いわゆる、少し頭を上げて足を下げるような姿勢です。
こうすることでBCDの中の空気が上側に集まり、排気口から空気を抜きやすくなります。
ただ排気ボタンを押すだけではなく、
「空気がどこに集まっているか」
を意識することがポイントです。
もちろんBCDの種類や排気方法によって操作は異なるため、実際には使用している器材の使い方をインストラクターに確認してください。
② 息を止めていないか
次に見直したいのが、
呼吸です。
「沈まなきゃ」
と思うと、無意識に息を止めてしまう人がいます。
しかし、息を吸った状態では肺の中に空気が多く入り、浮力が大きくなります。
潜降するときは、インストラクターの指示に従いながら、ゆっくり息を吐くことを意識してみましょう。
息を吐くことで肺の中の空気が減り、自然に沈みやすくなります。
ただし、
「息を止めて一気に吐く」
という意味ではありません。
呼吸を止めず、普通に呼吸しながらゆっくり吐く。
これが大切です。
③ 焦ってフィンをバタバタ動かしていないか
潜降できないと、
「早く下に行かなきゃ」
と焦ってしまいます。
すると、
・フィンをバタバタ動かす
・手で水をかく
・体に力が入る
という状態になりやすくなります。
しかし、これではせっかく沈もうとしているのに、フィンや手の動きで浮く方向の力を作ってしまうことがあります。
潜降では、
「頑張って沈む」のではなく、「沈める状態を作る」
ことが大切です。
BCDの空気を抜き、
呼吸を落ち着け、
体の力を抜く。
その状態を作ってから、ゆっくり潜降していきましょう。
潜降できない=ウエイトが足りない、とは限らない
潜降できないと、
「もっとウエイトを増やせばいいのかな?」
と考える人もいます。
しかし、安易にウエイトを増やすのはおすすめできません。
適正なウエイト量は、体格やスーツ、タンク、海水・淡水などによって変わります。
必要以上にウエイトを増やしてしまうと、今度は水中で適正な浮力を維持するためにBCDへ多くの空気を入れる必要が出てきます。
その結果、
潜降しやすくするためにウエイトを増やしたのに、水中ではかえって浮力調整が難しくなる
ということもあります。
ウエイトは「沈まないから増やす」のではなく、インストラクターと一緒に適正量を確認することが大切です。
耳抜きも忘れずに
潜降が苦手な方は、
「沈めないこと」ばかり気にしてしまうことがあります。
しかし、もう一つ重要なのが耳抜きです。
耳抜きは、
「耳が痛くなってからする」
のではなく、潜降を始めたら早めに行い、必要に応じてこまめに繰り返します。
耳に違和感や痛みがある場合は、無理に潜降を続けないこと。
一度止まって、インストラクターに合図をして相談しましょう。
潜降は「急ぐもの」ではない
初心者の方ほど、
「みんなを待たせたくない」
「早く下まで行かなきゃ」
と焦ってしまいます。
でも、潜降は競争ではありません。
自分のペースで、
BCDの空気を抜く。
呼吸を整える。
体の力を抜く。
耳抜きをする。
この一つ一つを確認しながら、ゆっくり潜降して大丈夫です。
むしろ、焦らず落ち着いて潜降できることの方が大切です。
潜降が上手くなると、ダイビング全体が楽になる
潜降はダイビングのスタートです。
ここで焦ってしまうと、その後のダイビングでも余裕がなくなってしまいます。
反対に、落ち着いて潜降できるようになると、
「ちゃんと沈めた」
という安心感が生まれます。
その結果、
周りを見る余裕ができたり、
中性浮力に集中できたり、
魚を楽しめるようになったりします。
潜降が苦手な人がまず見直したいのは、
① BCDの空気を抜きやすい姿勢を作る
② 呼吸を止めず、ゆっくり吐く
③ 焦ってフィンを動かしすぎない
この3つです。
そして、必要以上にウエイトを増やそうとしないことも大切です。
潜降は「力で沈む」のではなく、自分が沈める状態を作ることがポイント。
最初は時間がかかっても大丈夫です。
焦らず、一つずつ確認していけば、自然とスムーズな潜降ができるようになっていきます。
最後まで丁寧に行動できる人ほど、安全なダイバーと言えます。
自分のペースで一つずつ確認しながら、余裕を持ったダイビングを身につけていきましょう。
ご相談などはお気軽にどうぞ!
ダイビングショップ セブンエース
(都市型ショップ 少人数制 マンツーマンもOK)
